母が亡くなって早10年。母は、生前自分の墓を太平洋の海がいつまでも見渡せるようにとわざわざ、ビルが建つことの無い難義な場所、山の上に建てた。なんでよーと言いたくなる。けど、英語が大得意な母親の親友は、いつも外国人。だから、幼い頃からインターナショナルな環境下、アメリカンスタイルな毎月のイベントや誕生会を私たちは、楽しんだ。気がつけば、家族みんな日常英会話が多少できるようになっていた。そう言うこともあって、私たちも遊ぶのは、外国人だった。🤱母は、いつも洗濯物を干す時に、屋上から見る海を見つめて言っていた。
海の向こうからやって来た外国人達は、体も大きいけど器も大きいよ。人生楽しく生きるのが得意な人達だから、彼らから何か必ず学びなさいよ! 母が亡くなった時、私が落ち込み家に閉じこもりがちになっていたある日、玄関の呼び出し音がなり、出てみると誰も居なかった。アレ?おかしいなって思って外に出て戻ろうと振り返ってみると、、、近所の外国人達が、うちの玄関ドアの表に L ife is very short. Life is yours .L ets enjoy your l ife. L et s go .Come on.と段ボールを破った切れ端に書かれて貼られていた。彼らは、わざわざピンポーンと鳴らして、私を外に出し、気を利かせて帰っていた。胸が熱くなるほど、感動した。嬉しかった。なんて人達だろう、、、
その日を境に、、、そうだった。わかっているのにいざ自分の事となると、、、そうだよ。人生楽しく楽しまなきゃ。失敗したっていい。チャレンジしようと、、、。外国人達から学びの一つになった。母の言っていること、、、母もこうやって助けられてきたんだな。海の向こうからやって来る外国人を見るために。海の向こうからやって来る外国人達に母は、敬意を表するために、ここに決めたんだな。いつの間にか、私も洗濯物を干すのは乾燥機ではなく、屋上で海を見ながら干すのが好きになった。墓参りに来ると毎年思い出す。